最初ちょっとはにかんでいたのもつかの間、
子どもたちは、あっという間に、人なつっこい
素直な姿を見せてくれるようになった。
絵を描いては「リエさーん」、歌手の振りまね
をしては「リエさーん」と見せに来る。月が
きれいだ、誰かがいたずらした、遠くの車の音で、
スンタン先生が来ました・・・言葉が通じなくても
「リエさーん、○×△□…」とクメール語で。
子どもたちは事あるごとに話しかけてくれる。
私も日本語でかまわず話しかけているけれど。
それでも不思議と通じるもので、大きい子に
注意したことを、今度は大きい子が小さい子に
注意していたり。。そして、ほめることも
忘れないようにした、やっぱり日本語だけれど。。
「いただきます」「ごちそうさま」
「いってきます」「おかえりなさい」・・・
あいさつもすっかり定着した。
何より、その笑顔がうれしかった。励まされた。
そして・・・
忘れられないのが、夜のIt's ショータイム!
寝る前の自由時間に、同室の女の子たちで
よくダンスショーが繰り広げられた。
ノニノニ、ノニノニ…(と、聞こえる)と拍子を
とりながら、2人、3人でココナツダンスや
孔雀のダンスを披露してくれる。みんなすごく
うまい! パートも分けて(踊りが違う)、
大きい子が仕切りながら、部屋いっぱいがステージ
に変身していた。
その情熱を、少しでも勉強に…というお小言も
どうでもよくなるような、彼女たちの誇らしい
笑顔に降参し続けた1ヶ月だった。。
増田
+++++