Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年7月31日日曜日

7月29日(金)つきました! <船津>

一夜明けても停電は続き、午前中は薄暗い教室中で授業を行いました。孤児院の建物は、お昼前に電気がつきました。スタッフのシニョンさんが、停電の復旧をしてくださいました。子どもたちもシニョンさんの後をついて回ってお手伝い。

その後、宿舎の方も夕方には電気が使えるようになりました。外が暗くなってきたので、今日はとりあえずの応急処置。明朝、新しい電線に取り替える作業をしてくださるそうです。夜になる前に電気が戻り助かりました!

たった一日電気がない生活をしただけでも、電気のありがたさをつくづく感じます。慌てて、パソコンや電気機器の充電をしました。不自由のない日本に住んでいると、電気はいつでも使えるという感覚がしみついていて、つい充電をするのを後回しに。。電気も水もいつ使えなくなるかもしれないという危機感が、もっと必要です。

「いざというときの備え」日本でもよく耳にするようになりましたが、まだまだ行動にうつせていなかったです。そして、スリランカ研修でも停電を体験しました。場所が変わると次に活かせない自分。なんと情けない・・・自分自身情けないと感じることの多い、カンボジアの生活です。子どもに伝えながら、全部自分に言い聞かせている日々。日本にいたら気付かなかった自分に、たくさんの気付きを頂いています。

それから、雨があがっている合間を見計らって、やわらかくなっている土を耕しました。敷地内の平地のところを少しずつ草抜き整備をして、畑のうねを子どもたちが作っています。
ここの土は、赤土で水はけが悪くやせていて、じゃがいもや玉ねぎなどの野菜は適さないそうです。今回は、ナスの種が植えました。大きく育って、子どもたちの食卓にあがりますように。



停電の電気工事、建物の建設、農業・・・残念ながら今の私にできることがほとんどありません。手に技術を持たれている方をかっこよく思います。自分もこれからの人生で出来ることを増やしていきたい、身に付けて行きたいと思いました。技術が何もない私は、掃除、草取り、脚立持ち、何でもできることを心を込めて一生懸命やるのみです!

「もっとこうなっていたらいいな」と気付くところから一歩をふみ出し、実際に自分で行動し、そこから新しいことを自分に身につけていく。今、行動に移すチャンスを頂いていると感じる毎日です。

(reported by KABAKO)

2011年7月30日土曜日

7月28日(木)停電 <船津>

昨晩は、美しい満天の星空を見ました。明日は、いい天気になるのかな?と思いつつ、空を眺めていると遠くでは雷がピカピカしています。明日の天気も荒れそうな気配・・・

カンボジアの今の天気は変わりやすく、1日のうちに晴れ、曇り、雨、雷、風もあるというような天気です。一瞬の晴れ間をうまく使って、洗濯物を乾かすという日が続いています。夕立のように決まった時間に雨が降るのでもなく、朝降ったり、昼降ったりするので、空の雲の様子を見て「洗濯するのは、今!」と毎日勘に頼っています。

満天の星空とはうって変わって、朝から雲が広がりしとしと雨が降っています。その後、昼間にお日様が顔を出し、そのまま回復するかのようにも感じましたが、一転。夕方6時ごろから突然嵐のような突風が吹き、雷が近づいてきました。雷も毎日のことなので、「いつものこと。まだ少し遠いかな」と油断していると・・・一瞬のうちに雷は近づき、地面が割れるような激しい地響きと同時に、パーンという爆竹音!!!そして、そのまま当たりは真っ暗闇に。

カンボジアでは、18時を回ると薄暗くなり始めます。ちょうど暗くなり始め、夕食の前の出来事でした。それから雨、風とも一層勢いを増していきました。今にも孤児院の屋根や扉が、吹き飛ばされそうです。ろうそくの灯りで子どもたちは急いで夕飯を済ませ、蚊帳を吊り寝る準備を整えました。







激しい雷雨の中、カムロンさんご夫妻はなんとか電気が復旧できないか、外の門の近くにある配電盤のようなものを何度も懐中電灯を持って見に行かれていました。しかし、電気は戻らず。カムロンさんは、ろうそくを求めに行かれていました。復旧は、明日に持ち越し、今夜は早めに就寝。





私もPCO孤児院に来て、初めてろうそくの灯りで夜を過ごしました。スリランカ研修中も度々停電があり、ろうそくを使っていました。アジアの生活に、ろうそくは欠かせないことをさらに実感しました。そして、PCO孤児院もこんなに停電が多いとは。。。もし、ソーラー電気があったら活躍するだろうなと思いました。

4月には、2週間も停電が続いた日があったそうです。これから8月~10月にかけて日本でも台風のシーズンに入りますが、カンボジアも今よりもっと雨が強く降る時期とのこと。

子どもたちは、小さい細いろうそくを手に持って使っていました。これからの台風シーズンに向け、使用済ろうそくを溶かして、孤児院用のキャンドルとろうそく立てを作りを是非近々したいと思いました。

外は雷雨でしたが、優しいキャンドルの灯りのおかげで、心は穏やかに過ごすことができました。








(reported by KABAKO)

7月27日(水)市場へ <船津>

今日は、年長の女の子2名、高校生の男の子を連れて市場へ買い物に出かけました。シェムリアップにある「サールーン」という市場で、孤児院からはトゥクトゥクで20分くらいの場所にあります。カンボジアでの支援のときは、セアロが立ち寄られて、支援物資をお買いになるところです。

トゥクトゥク(アジアではよくあるオートバイのタクシー)に揺られること20分。途中は、雨の影響で道が悪くぬかるんでいて、降りて後ろから押すこともしばしば・・・買い物に出かける前に、「これは遊びではなく勉強に行きます」と伝えていたので、出発時刻や買うものの確認をしながらの移動でした。












市場に着くと、まずは掃除用具の買い物をしました。3人とも市場には5回ほど来たことがあるらしく、「外を掃除するほうきを買います」と伝えると、まっすぐにその店に向かいました。いきつけの店があるようです。
それから、ポットを探しました。最初に行った店では、値段を聞いて、もう少し探してみることにしました。同じポットでも、3軒とも値段が違うことに、驚いていました。「同じものなら安いほうがいいですね!値段が同じのときは、お店をよく見て、きれいに掃除してあってきれいに商品を並べてあるところで買いましょう。」ということで、3軒目の店でポットとバケツを購入。













続いて、野菜を見に行きました。八百屋さんは、市場の外の屋外にずらっと並んでいます。












女の子達は、孤児院で子どもたちのご飯を作るための料理の勉強中です。市場にも食材の選び方の勉強をしに、スンタン先生と奥さんが連れて来られているそうです。野菜をひとつずつを手に取り、選ぶのも真剣です。店の人に、野菜1つずつ値段を聞いてメモしていました。













カンボジアの物価の変動は激しく、最近はお米、野菜や魚の値段も上がっているそうです。家を建てるためのレンガが、突然2倍以上に価格が上がっていることも・・・日本では、小麦粉、ガソリン、タバコなどいつからいくら位引き上げになるか、だいたい前もって分かっています。買い物に行ったら、突然2倍になっているなんて、今の日本では考えられません。恵まれた国に住んでいるんだとつくづく感じます。

最後にお水を買い、本日の買い物はすべて終了。
帰り道、本日の買い物は、ほうき、ポット、バケツ、ざる、野菜・・・「全部でいくらになりますか?」と聞く予定でしたが、私がお水を買いに行き、トゥクトゥクに乗った瞬間「KABA子さん。今日の買い物は全部で62200リエルです」と聞く前に3人に答えを言われてしまいました。(日本円で約1200円)

帰り道は、途中でオートバイのガソリンがなくなって止まってしまい。。。男の子と近くのガソリンを売ってあるところまで走りました。ビン入りのガソリンを1本4700リエルで購入。(日本円で約100円)

汗だく、のどがカラカラになってがんばりました!

(reported by KABAKO)

7月26日(火)1対1で <船津>

現在PCO孤児院で、初級クラス9名、中級クラス10名の子どもたちに日本語の授業を行っています。授業を始めて、もう二十日になります。

初級クラスは、男の子2名、女の子7名の女の子が多いクラス。授業中は、女の子の甲高い、元気のいい声が教室に響き渡っています。








あいさつ、「手を洗う」などの日常の動作、掃除道具・備品の名前など日常よく使う言葉の練習をしています。ひらがなを全部覚えた子3人は、カタカナの勉強を始めました。
授業を始めて二十日で、2冊目のノートを使っている子もいます。小さな子も、がんばってノートに書く練習をしています。

今日は、数字とひらがなの読み書きテストを1人ずつ前に出て行いました。最近、数字を覚えた始めたの子が全問正解すると、みんなから拍手があり、ちょっと照れくさそうでした。







中級クラスは、小学校高学年の同級生の男の子がそろっているクラスです。男の子8名、女の子2名のクラス。授業中もテストの点数を競い合っています。













以前にも、日本語の勉強をしたことのある子達なので、辞書を引きながら勉強しています。

私には、日本語教師の資格があるわけでもなくど素人で、そんな自分が日本語の授業をさせて頂く機会を頂いています。ちょっと前の自分では、想像もしなかったことです。最初は、緊張からか静かに授業を受けていた子どもたちも、次第になれてきて授業中に私語をしたり、眠くなったりする子がいます。
「自分の授業がつまらないのだろうな・・・」1対10人の授業をしながら、これでいいのかと戸惑いが出てきたこともありました。

自分のしている授業を振り返ると、私は全体にばかり話していました。最近は、全体授業だけでなく、1対1で宿題を見たり、課題を見る時間を作りました。時間は数分ずつですが、1人1人と話す時間を作り、自分も子どもたちも授業に対する姿勢が変化してきたように思います。

教室の「50音表」が破れていたので、ひらがなとカタカナを新しくみんなで作りました。

休み時間も「あいうえお」と練習している声が、隣の宿舎の部屋までよく聞えます。そして、私もクメール語の「あいうえお」の勉強を始めました。子どもたちが私の先生です!!






(reported by KABAKO)

2011年7月26日火曜日

7月25日(月)見た目より大切なこと <船津>

滞在が始まった当初から、子どもたちの髪の毛にしらみがついていたので、学校が夏休み入ったら髪を短く切る話をしてありました。小さい女の子は「早く切っ て欲しい」と言ってきた子もいました。自分達も、頭が相当かゆかったと思います。「虫がいなくなってきれいになるね。きれいにしましょうね」と言うと、と てもうれしそうににっこりと笑います。

しかし、小学高学年以上の子、高校生の子は、長い髪を切ることに抵抗がある様子でした。

はじめに、子どもたちになぜ髪を切るのか説明をしました。「丸刈りにしなくても短くなるだけでも、衛生的によくなります。髪の毛はすぐ伸びるし、見た目よりみんなの体のほうが大切です。」
ス ンタン先生に通訳してもらいながらの説明に、クメール語を話せない自分が情けなくなります。しかし、日本語で話していても、心を込めて真剣にゆっくり話を すると、勘のいい子どもたちは私が何を言っているのか、感じ取ってくれていることが最近よくあります。子どもたち一人一人の目を見て話をしました。

「か ばこさんは、髪を切ったことがありますか?」とスンタン先生にみんなの前で聞かれました。「いえ。ありません。でも大丈夫です。切れます。問題ないで す!」(なぜか自信たっぷりの私。ちょっとその自信は大丈夫?と心の中で自問自答。実は自分の髪も切ったことないけど勘弁してね・・・と心の中でつぶやき つつ)
「それでは、かばこさんお手本を見せてください。その長さに他の子もみんな切ります」と(いきなりお手本?大丈夫?私)
ここもここ へ来て、おかげさまで、いろんな枠を外してもらっています。ハサミをとり、子供たちに不安を察せられないように、一人目の子の散髪をはじめました。以前、 この孤児院にに滞在ボランティアをされた気賀澤さん(美容が本職の方です)に髪の毛を切ってもらったことのある子ども達は、「しおりさん。しおりさん」と つぶやきます。(いやいや全然違うから・・・)

一人汗だくになり、なんとか1人目の子がカット終了。見かねたカムロンさんやスタッフの方が手伝ってくださいました。(カムロンさんは、さすが3人のお母さんです。ハサミ使いが違いました。)本当に何もできなくてすみません。。

まずは、切りたくて待ち構えていた3人から。最初から丸刈り志望で普段から男勝りの元気のいい子達です。それから小さい子2人は、地肌が見えるように短く切りました。
切ることに抵抗のある2人は、部屋にこもったままなので。。。次は私です。



私が髪を切ることに心配そうなスンタン先生。「かばこさんは、虫がいないので、切る必要はありません」と周りのみなさん。男の子もみんな集まってきました。
「私 が切りたいから切るだけです。私は子どもたちのお手本を示すこと、自分がやって見せるという機会をセアロ、亜弥迦さんから頂きました。私にできることは少 ないですが、遊びではなく本気ということを見せたいです。そのためにここへ来させていただいています。必要あるとかないとかではなくて自分への気合で す。」

私が髪の毛を剃ると、さっきの短く髪を残した小さい子達が自分も剃りたいと言ってきました。それから、数名の男の子たちも自分も切りたいと言ってきました。みんなで丸刈りになったらシャンプーもいらないね・・・











しばらくすると、部屋にこもっていた小学校高学年の女の子が部屋から出てきて、「学校が休みになるあと1週間だけ待ってください」と言ってきました。

「学校が休みになってからで大丈夫ですよ。髪の毛より大切なのは、自分の体や身の回りをきれいにすること。周りの目や小さいことは気にしない強い心を持つこと。」彼女の目をみつめて話をするとちいさくうなずいてくれました。
自分自身の心がもっと強く、穏やかになれるよう自分に言い聞かせました。日本にいたらできなかった体験です。ありがとうございます。

(reported by KABAKO)

2011年7月25日月曜日

7月24日(日)頑張った分だけ!! <船津>

早いもので、もう一週間が経ち、また日曜日の大掃除の日になりました。今回で3回目の大掃除。雨が多大掃除の日は晴れてくれるので助かってます。今日は、いつもリーダーをやっている年長の男の子と女の子の2人がいません。いつも以上にみんな頑張っていきましょう!!

「リーダーやりたい人は手をあげてください。やりたいと思った人は、小さい子でもいいです。そのかわり、リーダーは一番頑張ってください」と言うと、小学生の女の子が1人「はい」と大きな声で手をあげました。その女の子と、高校生の男の子2人、年長の女の子が今日のリーダーです。「自分のリーダーのところに集まってください」というと、小さい子も自分で動けるようになりました。

天井のクモの巣とホコリがいっぱいだったので、破れた軍手と雑巾ではたきを作りました。それを初めて見た小さい男の子は、興味津々でハタキを使って掃除しているリーダーの後をついてまわって掃除の様子をみていました。








大掃除の日は、まず自分の身の回りの寝具と服の洗濯、整理整頓から始めます。
毎日洗濯をしているこは「モウ」(クメール語でもう終わりました。もうって初めは日本語かと思いました・・)と言って、すぐに掃除にとりかかります。3回目と合って、どこを掃除するか分かってきて、手際がよくなりました。小さい子も洗濯物を自分でたたんでカゴの整理。











「なんかおかしい・・・。男の子がやけに少ない」と思って部屋にいってみると、高校生のリーダーの男の子の部屋で5人の男の子が休んでいます。ドアをあけた瞬間、しまったという顔をする子、開き直る子、慌てて掃除をしているように取り繕う子いろいろです。「まだ、みんな働いてます」と伝えると、慌てて持ち場に戻りました。

掃除がひと段落し、教室に集合。頑張った子は、いっぱい汗をかきました。「今日自分で頑張ったと思う人は手を挙げてください」と聞くと「はい」とまっすぐに手をあげる子、もじもじして手があげられない子、
自分が一番知っていますね。今日は、女の子が最後までよく働きました。頑張ったリーダーと小さい女の子お菓子を配りました。「あれ?」って顔をしていましたが、「遊んでいた人にはありません。頑張った分だけです。」

昼ごはんの後は、掃除を頑張った子は、川の字になってぐっすりお昼寝をしていました。











(reported by KABAKO)

7月23日(土)小さい実み~つけた! <船津>

今日は、子どもたちは村のお葬式に参列するため、お昼からお寺に出かけていきました。午後一の授業がなかったので、孤児院の敷地内を散策しました。

滞在が始まってもうすぐ二十日になりますが、敷地内のすみずみの木や植物を見ていませんでした。毎日のゴミ拾いでは足元ばかり見ていて、上を見上げていなかった・・・。
いつも目先のことばかりで、先の準備できない自分の行動がここにも出ていました。

一見すると孤児院の敷地内にも、バナナの木、やしの木、パパイヤの木、ロングポテトの木といった亜熱帯特有の木が植えられています。スリランカセンターと同じようなかんじでした。
木は人の背の高さくらいの小さいものが多く、実をつけている木が見当たりません。日照不足のせいか、どの木も葉っぱが黄色くなっていたり、少し元気がないように見えました。

昨年の滞在中に、種からの発芽に成功したニームの木も、スンタン先生からの話によると虫に食べられ枯れてしまったそうです。防虫効果のあるニームの木が枯れてしまうなんて、よっぽど虫たちも食べるものがなかったようですね。
この雨は1月から続いているそうです。(いつもは5月頃から雨季とのこと)

先日、畑を耕し植えた「くうしんさい」という野菜から小さな芽が出ていました。そして、赤唐辛子も小さな実をつけ始めていました。
子どもたちが食べられるような野菜や果物は意外とありません。敷地内をぐるりとまわっていると…

パパイヤとバナナに実を付けている木がありました。建物の裏であまり目立たないところにひっそりと、でもしっかり小さい実がついていました。きっと子どもたちはチェック済みなんでしょうけどね…





















そのパパイヤの木には、ブラックペッパーの木が巻きついて、かわいい実を付けていました。

そして、ニワトリ小屋の裏に、背丈より少し大きいくらいのニームの木を発見!!!
もしかして、枯れたと聞いていたニームが実はあった??と少し期待しつつ、「このニームはもしかして、種からポットで育てたものですか?」と尋ねると、やっぱり違いました。そのニームは、ここのスタッフの方が育てられているものでした。。残念。ニワトリ小屋の陰になっているせいか、こっちは虫にやられなかったようです。






毎日なにげなく見てると素通りして気付かないものも、よく見るといろんなものがあることに気付きました。今日は、心にゆとりが持てた気がします。さぁ、夜の授業頑張ります!!

(reported by KABAKO)

2011年7月23日土曜日

7月22日(金)道の補修 <船津>

連日の雨で、孤児院の前の道、敷地内の地面はでこぼこにぬかるみ、自転車やオートバイで通学する子どもたちは大変です。



今朝は、久しぶりにいいお天気になりそうな空の様子。子どもたちと水溜りに土を運んで、道の補修作業を行いました。



















土を掘り、米袋で作った簡易タンカに土をのせてひたすら運んでは均す。まるで実習ファームの穴掘りのようです。

初めは、年長の男の子たちと作業を開始。しばらくすると小さい子どもたちが数人手伝いにきました。
ところが、しばらくすると子どもは土を運びにいったまま戻ってきません。あらら・・・道具が置き去りに。

「よくあること。よくあること」と自然に思えるようになりました。いたずらも遊ぶのも大好きな子どもたちに、いちいち腹をたてていたら身がもちません。
子どもをみつけたら「途中で遊んだら、次は手伝わせないから」と伝えます。それで、次にやってもやらなくても子どもたち自身が決めることというスタンスで。

ここに来る前に、セアロ・亜弥迦さんから「手伝いたい子ども、真剣にやる子にだけにさせればいい。とにかく自分がやってその背中を見せるだけ。1人でやればいい」とご助言を頂きました。
実際にここへ来てみて、そのおっしゃっている意味がよく分かりました。おかげで、「自分はどうなの?」と自分の言動をかえりみることができます。そして、これは日本にいて何をしていても同じということを痛感しています。腹が立つのは、相手に求めるこうでないと駄目という自分の意識のせい。


午後は、敷地内にスタッフの方と学生が建設された宿舎が完成したので掃除を行いました。外見は完成しましたが、中に入ると塗料が床やドア、壁にべっとり。土やベッドの木屑もいっぱい・・・掃除のしがいがある状況です。

スンタンさんに手伝うように言われた子が、初めは一緒に作業していました。が、これもまた1時間もするといなくなってしまいました。しばらくすると帰ってきましたが、「もういいですよ。後は1人で大丈夫です」と伝えました。
この頃になって、私も朝の土運びの肉体の疲れが出てきました。「絶対今日中にやりきる!今日はこの宿舎で寝かせてもらう!!」暑さでちょっとクラクラしてきます。気合!気合!

外出先から戻られたスンタン先生が見に来られて、手伝いを言っていた子がいないのに気付き「なぜみんないない?なぜKABA子さん1人でするんですか?」と。
「最初は一生懸命手伝ってくれていたのですが、いつのまにか・・・」と私。

スンタン先生は、いつも来られるたびにおっしゃいます。「子どもたちは見ていないとすぐに怠けます。よく見ていてください。」
20人もいる子どもたちをずっと見ているのは難しいです。そして見ている時だけ頑張る子もいます。

でも一緒に暮らしていると、自分が最初はまったく気付いていなかった子が、1人で片付けものをしたり、他の子の洗濯を手伝ったりしている姿をたまたま見かけます。そっと気付かないように近づいて「何やってるの~」というと子どもはにっこり。

夕方になって学校から戻った子が、荷物を運んでいると「私」「私」と元気に最後の荷物運びを手伝ってくれました。「助かりました~。」おかげさまで、毎日いろいろなことが目白しです。

なんとか今夜から、学生達が作ってくれた2段ベッドで眠れます。









ありがとうございます。

(reported by KABAKO)

2011年7月22日金曜日

7月21日(木)早く元気になってね! <船津>

数日雨が続いてます。今日も朝から小雨が降り続きました。

方ちょっと雨が止んだときに、2日ぶりのゴミ拾い。
地面はぬかるんでいて、緑色のコケが生えてきました。

連日の雨で、子どもたちは毎日のように濡れて帰ってきます。ここでは、濡れて帰ってくるのが当たり前で傘はみかけません。ただ、このスコールのどしゃ降りの雨では傘をさしても同じですね。。
「寒い」「寒い」と震えながら帰ってくる子もいます。日本人の中では寒がりの私にも決して寒い気温ではないのですが。。(半袖で十分です。寝るときも上から被るものはいりません)
暑い国の子どもにとっては、今は日本で行ったら冬のような感じなのだと思います。今日も、カムロンさんご夫婦は、毛糸の帽子を被られていました。

風邪を引いて、ご飯をあまり食べれない子どももいるので、年長の女の子スレイロさんはみんなのために大豆を使って、おやつ(日本で行ったらぜんざいのようなもの)をみんなに作っていました。
みんなも甘くて温かいおやつがとってもうれしそうでした。












夜には、子どもたちの元気が戻っていたのも、スレイロさんのおいしいおやつを食べたせいかもしれません。彼女は、カムロンさん夫妻を手伝ってよくご飯を作ったり、子どもの世話をしています。みんなのお姉さん、お母さん的な存在なので、年齢を聞いてびっくり。。そんなに若かったんだ~ごめんなさい。。

それでもPCO孤児院に来た当初は、小学生の男の子によく泣かされていたそうです。今ではそんなことは微塵も感じさせず、貫禄も十分。子どもたちの信頼もあつい彼女。日本語の勉強が少し遅れているので、初級クラス・中級クラスの両方に参加してがんばっています。

夕方からは、また激しい風邪がふきはじめバケツをひっくりかえしたようなスコールが。。天井から、ドアの隙間から水が入ってきます。床が水で水浸し。雑巾がけをしました。教室の床はピカピカになりました。

早く晴れ間が戻って、風邪を引いている子どもたちにも元気になってもらいたいものです。




(reported by KABAKO)

7月20日(水)躾 <船津>

今日はいつもは朝から登校する小学生の女の子たちが、いつもなら帰ってくるはずの11時すぎても帰ってきませんでした。みんなは、昼食を待ちます。
しばらくして、雨も降っていないのに、びしょびしょに濡れた女の子4人が帰ってきました。

それを、カムロンさん(ここに住んで子ども達の世話をされているお母さん)が厳しい顔で仁王立ちで子どもたちを待ち構えます。
私は状況がすぐにはつかめませんでした。

濡れずに帰ってきた女の子が説明します。
絶対に入ってはいけないと言われていた池で遊んで帰ってきたそうです。

カムロンさんは、4人の子どもたちへ話をされます。それはそれは、すごい気迫で真剣そのものです。まずは、4人の子どもの中で最年長のご自身の娘さんへ。それから、小さいこどもたち一人一人全員へ。

普段は優しいカムロンさん。初めてみる表情でした。あとで聞くと、その池では子どもが命を落とすこともあり、今までも何度も注意をされているとのこと。

30分ほど話をされて、子どもたちもしっかり反省し、カムロンさんの表情がゆるみました。

子どもたちを叱っているカムロンさんの背中。私は後ろから見るだけでした。
ただの形だけのルールではなく、自分も親からしてもらったような本当の躾。
カムロンさんの姿に母親の躾というものを見せて頂きました。やはり母親の愛はすごい。

私も子どもたちへルールを決めて伝えていますが、まだ自分が甘いと思いました。そして、子育てをしたことのない自分には、本当の母親の躾は到底真似できないこと・・・私は、自分なりのやり方で自分がやってみせて伝えていくしか何もできないと改めて思いました。


夜には、スンタン先生が、最近風邪気味の子どもたちへ栄養をつけさせるために、魚を届けに来られました。
そして子どもたちへ「私は、頑張る子どもにはなんとかして美味しいものを食べてもらいたい。でも怠ける子どもにはあげません」と話がありました。











いろいろな境遇の子どもたちがこの孤児院には住んでいます。でも、子どもたちの笑顔が明るく素直で、心も体も健やかなのは、スンタン先生をはじめ、ここのみなさんからの愛を感じているからなんだとしみじみ思いました。

(reported by KABAKO)

2011年7月20日水曜日

7月19日(火)変化・・<船津>

PCO孤児院での滞在が始まり、今日で2週間になりました。本当にあっという間の2週間でした。カンボジアに来て、もうそんなに経っているだと改めて感じています。
現在も子ども達と同じ建物で寝泊りをさせて頂いています。建設中の日本人宿舎ももうすぐ完成しそうです。

今日は、小さな変化を見ることができました。
1日のうち日本語の授業を、午前2時間、午後2時間、夜1時間の合計5時間毎日行っています。その間に自習時間を作っていますが、なかなか自習ができていませんでした。

ところが、今日は。。
夕食の時間が終わってすぐ、年長の女の子が初めて「ホワイトボードマーカーを貸してください」と部屋をたずねてきました。

いつもなら夕飯の後は、皿洗いや片付け、教室の掃除をし、夜の授業開始までは、子どもたちはそれぞれに部屋で休憩したり、遊んだり、自分の時間を過ごしている時間帯です。
何に使うのかわかりませんでしたが「いいですよ」とマーカーを渡し、私も一緒に教室に出ると、授業開始までまだ30分以上もあるにも関らず、小さな子どもたちが教室にノートを持って集まってきました。

そして、授業開始まで1時間以上ある中級クラスの子3名が、初級クラスの子どもたちに勉強を教え始めました。私が滞在を始めてからは初めて見る光景でした。

現在、初級クラスと中級クラスの2つに分けて授業を行っています。その初級クラスの中でも、ひらがなの読み書きがだいたいできる子と、まったく初めての子どもがいます。
初めての子どもに合わせた授業を行うと、読み書きができる子どもは授業が物足りなくなってしまい、読み書きのできる子のレベルで授業をすると、できない子はついていけずに退屈してしまいます。

年齢、実力もさまざまな子どもたちへの授業に、どうやって授業をすすめるか、手探り状態が続いています。昨年のスリランカ研修で日本語の授業を担当させて頂きましたが、2対1、せいぜい多くても4対1で、教える対象は大人の方でした。
スリランカ研修と同じような授業の進め方は到底できるはずのなく、思案しているところです。

全体をひとまとめにした形だけの授業をしても、子どもたちの何の役にもたちません。特に初めて学習する子どもたちが、2週間前とどのくらい変わったかといっても、実際変わったかわからないくらいの状況で。。
今日は、分かるの子ども達には待ってもらうことになりますが一人一人と話をしました、そして「あ・い・う・え・お」を1から丁寧に授業をしました。そして中級の子ども達にも、「初級の授業に、来たい人は来てください。ひらがなが分からない小さい子ども達に教えるのをよかったら一緒に手伝ってください」と伝えました。

午後からの初級の授業には、中級クラスの年長の女の子が参加し、日本語がまったく初めての男の子につきっきりで、私の授業をクメール語で伝えてくれていました。
そして、夜の授業の前には、中級クラスから年長の女の子2人と男の子2人がやってきて、自習時間と初級の授業で小さい子どもたちに教えノートをとるのを手伝っていました。

昨日、ひとりひとりともっと向き合って授業をしていきたいと思い、日課表を改め、2時間かけてみんなにに話をしたところでした。
この変化。。。いろいろなことに一喜一憂することなく淡々と頭では思っていますが、やっぱり正直うれしかったです。
今日だけかもしれないし、明日も続いていたらラッキーと思って、焦らずに1人1人と接していきたいと思います。

(reported by KABAKO)

2011年7月19日火曜日

7月18日(月)お日様を浴びて <船津>


今日も、朝から晴天に恵まれました。日中は、どんどん気温が上昇。動いていなくても汗がにじみ出てきます。
空には、うろこ雲が広がっていて、いつも続いていた夕方からの激しい雷、スコールが降ることもなく、1日穏やかな天気でした。







2週間前に根元から刈り取られたPCO孤児院の敷地内に育てられているレモングラス。お日様の光をいっぱいに浴びてこんなに大きくなりました。






隣の田んぼの稲は、水面からちょっと出ているだけで草のようでしたが、少しずつ太く大きく育ってきました。
う~ん。写真では、まだ草のように見えますね。。
肉眼で見るとだいぶ稲らしくなっています。




そして、今日の子どもたちは。。。
ちょっと風邪が流行っていて少し疲れが見られました。
日本でも季節の変わり目は風邪をひきやすくなりますが、カンボジアも雨季から乾季への季節の変わり目のようです。
朝と昼の気温差が大きく子どもたちの中には、夜になると「寒いです」といっている子もいます。先日までの午後からの毎日のスコールで、雨にぬれて学校から帰ってきていた小学生の間で風邪が広がっています。
現在咳をしている子どもが19名中5名。同じ部屋、同じベッドで寝ている子どももいますので、うつるのも早いです。

今日は、学校から帰るといつも元気に走りまわっている男の子が、頭が痛いとベッドに直行。頭を触ると熱が出ていました。夕食まで頭をタオルで冷やしぐっすり眠っていたので、今はだいぶ熱も落ち着いています。

みんな食事前の手洗いは石鹸でできるようになってきました。手洗いと同時にうがいをして風邪の予防をすることを伝えていきたいと思います。

(reported by KABAKO)

2011年7月18日月曜日

7月17日(日)新しいタオル <船津>

今日は、先週の日曜日から始めた2回目の大掃除を行いました。朝から、晴天にも恵まれ絶好の洗濯日より。まずは、洋服、寝具、蚊帳の洗濯をしました。










子どもたちの寝具は、人によってまちまちですが、ベッドにゴザを敷いて、綿毛布のようなものをきて蚊帳に入って寝ています。枕を使っている子、寝袋を引いて寝ている子どももいます。

最近は、洋服の洗濯は毎日するようになってきましたが、「毛布もシーツも洗います」というと、子ども達は‘きょとん’とした顔をしています。いったい、いつぶりに寝具を洗うだろう?という思いつつ。。
「これも洗うのか?」と不思議そうな子どもに「全部洗います」と洗濯を促して。。

日本と違い全部手洗いでの洗濯、しかも水道はなく井戸なので、小さい子ども達にとっては洗濯も大変な仕事です。水浴びと洗濯は、できればやりたくない子もいます。ほっとくと一週間もしないということもあったとかなかったとか。。
でも、大人がちゃんと見ていれば、毎日洗濯も掃除もできます。滞在が始まった当初は、洗濯もの干しががら~んとしていて、「こんなに子どもがいるのに、洗濯物が少ないな」と思っていました。
最近では、干すところが足りないくらいで、洗濯物干しが2本、洗濯ロープを1本追加しました。

自分達の部屋も整理整頓し、教室、台所、トイレ、井戸、建物の周辺の掃除を行いました。リーダーを決めて、グループ分けをして掃除をするも、そこは遊びたいさかりの子ども達。掃除用具もそのままに気付けばいなくなってしまいます。
「ソムナーン!!」「スレイレーン!!」子ども達を呼ぶ自分の声が、日毎に大きくなっている気がします。

でも、小さい子ども私が1人で掃除をしていると手伝いにきたり、一緒に教えながらやってみせると本当に楽しそうに掃除をします。「見て見て~」と言わんばかりの笑顔で。。時間はかかりますが、本当に一歩ずつ。
きっと普通ならまだ甘えたいさかりの子どもの年齢です。それでも、自分のことは自分でやって生きていかなければいけません。私に伝えられることは何か、同情ではなく、本当にこの子達に強く生きて、幸せになってもらいたい。。その想いが日毎に強くなってきています。

掃除の後は、日本から持参させて頂いた新しいTシャツとタオルを1人ずつに配らせていただきました。タオルは、持っていない子どももいたので、本当はすぐにでも渡したかったのですが、洗濯がきちんとできるようになってからと。。

しっかり働いたあとの水浴び、子どもたちは新しいタオルが本当にうれしそうでした!!

(reported by KABAKO)

2011年7月17日日曜日

7月16日(土)大切なこと <船津>

毎日子どもたちに、日本語の授業と掃除、洗濯、手洗いなどの衛生面を伝えさせて頂いています。昨夜は、スンタン先生から子どもたちに久しぶりに話があったこともあり、今朝は掃除に気合いが入っているように見えました。毎朝、起床時間の5時に起きれない年長者2名も、今日はしっかり起きてきて挨拶をし、掃除をしていました。

ところが、朝食後授業を始めようとすると机や床にご飯粒が落ちたままになっています。「ご飯のあとの掃除はしましたか?」と尋ねると、「はい。しました」の答え。。明らかにしていない。。私も掃除のチェックが出来ていなかったことを深く反省。
「この汚れている教室では、日本語の授業は始められません。まずは掃除をします。」と言って掃除を始めてもしばらく子どもたちは呆然として「なんで授業が始まらないの?」といった様子。

自分の伝え方、やってみせるということがまだまだ足りないのだと思いました。言葉の壁はありますが、それ以上に大切なことが伝えきれていない。。
勘のいい小学生の男の子2人がほうきを持って「私」「私」と手伝いに来ました。

昨日年長者の子たちと「小さい子どもたちには自分達が掃除などやってる姿を見せて行きましょう」と話をしたばかり。朝起きてきた気合いは何だったのかと。。。

掃除が終わり、きれいになった教室で授業を始める前に、自分を戒めるためにもう一回。
「掃除や身の回りをきれいにすることは、日本語の授業以前にもっと大切なことです。セアロやスンタン先生が来られた時、誰かが見ているときばかり頑張ってきれいにしても意味がない。自分の心は知っています。そして、セアロはいつも見ておられます。」

PCO孤児院の教室には、セアロのお写真、そしてスリランカ研修の写真が飾ってあります。初めてここに滞在させて頂いている私にとっても、大きな心の支えになっています。
子どもたちに伝えさせていただいている言葉は、全部自分のための言葉だとつくづく感じます。

焦らずに、一歩ずつ、一つずつ。
ちょうどカンボジアから日本に帰国したメンバーからのメッセージにその言葉が書いてありました。日本とカンボジアで離れていても、必要な時に大切なことをいつも思いださせてくれて、サポートをくださる仲間たち。
七転び八起きのような毎日ですが、スリランカ研修で教えて頂いた「だるま落とし」にならないように、一歩ずつ積み上げていきたいと思います。

子どもたちは、きつく叱っても、また次の瞬間には純粋な目で見てくれます。本当に大切なことに気付かせてもらっているのは私のほうです。本当にありがとうと心の中で子ども達に感謝。



明日は日曜日。土曜日の夜は、心なしかみんなのテンションが高い気がします。全員が揃うので先週に引き続き、気合いを入れて「大掃除」をします。
晴れたらいいな!!

(reported by KABAKO)

2011年7月16日土曜日

7月15日(金)新しいノート <船津>

PCO孤児院での滞在が始まり10日になります。カンボジアは、仏教の戒律日にあたるそうで、この孤児院を運営されているスンタン先生も今日はお寺にお参りに行かれたようです。

カンボジアの昔の学校は、お寺の中に建っていることが多く、お坊様のお話をよく聞くことがあったそうです。今の学校は、お寺の外に建てられているので、そういう機会も少なくなっているとのこと。子どもたちも時々お寺に連れていっているとおっしゃっていました。

今日は、孤児院の中の仏様にお線香とお供えをし、お参りをさせて頂きました。子どもたちも、毎朝起きてすぐ、食事を頂く前と頂いた後、寝る前に仏様にご挨拶をしています。そして、日本からの支援物資の文具やタオルなどが配られた時も、必ず仏様とセアロのお写真にお礼をしてから使っています。

ここでの今の生活は、5時に起床し、身支度を整え、掃除、自習の後、午前中に2時間、午後2時間、夜に1時間の合計5時間の日本語授業を行っています。子どもたちは、月曜から土曜日まで、午前か午後のどちらかに学校に出かけていましたが、もうすぐ夏休みに入ります。

カンボジアの夏休みは長く、中高校生で約3ヶ月、小学生も2ヶ月の休みがあります。夏休みに入っている子どもは、1日5時間の日本語授業にフルに参加しています。今日は、子どもたちに授業で使用するために日本から持参させて頂いた新しいノートを配らせて頂きました。

小学校低学年の子どもたちには、算数のノート。大きなマス目なので、数字と、ひらがなの書き方練習をしています。小学校高学年から中学生の子どもたちには、社会のノートを配りました。社会のノートは、絵日記が書けるようになっています。授業で勉強した「動詞」を使って、今日学校でやったことを書く練習をしました。

新しいノートを手渡すと、みんな自ら仏様の前に行き、ノートを捧げ三礼をして(感謝を表して)新しいノートをとってもうれしそうに使っていました。

小学生の男の子の1人は、夜の授業の後にも、よっぽど新しいノートが嬉しかったようで、ずっと自習をしていました。

子どもたちは、複雑な形で出来ているクメール語(カンボジア語)を書き慣れているので、ホワイトボードに書いた日本語の文字を、真似て書くのがとても上手です。
まだ未就学で、初めて日本語を習う子どもが2名います。その子たちも一生懸命ノートをとって「あいうえお」を覚える練習をしています。まだ、日本語を書き始めて一週間ですが、なかなか綺麗な文字です。

滞在はあと45日間と限られた時間。スポンジのように、どんどん新しいことを吸収する子どもたち。明日も自分の実力で精一杯の授業をさせて頂きたいと思います。

(reported by KABAKO)

2011年7月15日金曜日

7月14日(木)大漁 <船津>

今日も、夕方から激しい雨が降りました。でも、この雨のおかげでうれしいこともあるようで。。
それは、孤児院の裏にある田んぼの横に流れている川?用水?にいる魚やカニが、大雨が降ると田んぼに上がってきて、手づかみでとれるそう。

そういえば、昨日も魚が食卓にのぼっていました。りっぱなお魚だったので、市場のものだと思っていましたが、聞けばそれも昨日子ども達が採ってきたものだそうです。


今日は、男の子1人女の子1人が袋いっぱいに魚やカニを採ってきていました。すぐにさばいて子どもたちの夕飯の食卓にのぼりました。

こんなにたくさんの魚が、田んぼに上がってくるとは、ちょっと想像できませんでした。子どのたちもとってもうれしそうでした。




連日の雨で、建設中の建物の工事は大変です。今日は、子どもたちは建物の周りの瓦礫、廃材の除去作業のお手伝いをしました。



今日もお昼までは晴れていましたが、トイレ・シャワー用の穴掘り、配管工事を最中に雷が鳴り出し、今日も激しいスコールが。。
すぐに止むかもしれないと工事は続けられていましたが、水をくみ出しても、くみ出しても雨の勢いは増すばかり。合えなく断念されました。


日本は、連日猛暑のようですね。カンボジアは、日中はさすがに蒸し暑いですが、朝晩はわりと過ごしやすい日が続いています。

子どもたちは、「寒い」「寒い」といって、水浴びをしたがらなかったり、持っている子どもは、トレーナーや長袖のシャツを着ています。
室内で毛糸の帽子を被っていたり。。

カンボジア人と日本人では、体感気温が随分違うようです。カンボジアは暑い国なので、支援物資にはTシャツ!と思って持参させて頂きましたが、ここへ来て見て、みんなが長袖のトレーナーに、長ズボン、ジーンズをはいているのにちょっと驚きです。

(reported by KABAKO)