Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年2月25日金曜日

2月24日(木)新しいリーダーの誕生 <大久保>

昨日、スントン先生は子ども達の素行が悪いので、大変嘆き、しかり
ました。そして、新しいルールを決めて、厳しくなると宣言されました。

そこで、スントン先生は子ども達の中から責任者を4名選出し、その中
でも主となる人を1名、副となる人を2名、これは子ども達全員の選挙で
決めました。

全体の責任者として選ばれたのは19歳 最年長のチョンライさん。
彼は去年の6月の時には日本人のみなさんと宿泊先も同じくし、共に、
貧しい村や孤児院の人道支援も手伝いしたことがあります。

選ばれるまでは、あまり前に出ず、昨年と違って、私に話かけてくることも
少なかったのですが、今朝からは人が変わったように、みんなを指揮して
います。




孤児院の日課表では起床は5時。しかし、今日は全員が4時45分には
起きて、彼の指示の下、身の回りのこと、担当するそうじを行っていました。
朝食も早く終わり、午前中の登校組みは通常の40分前には出発して
行きました。

そんなに早く出て行って時間は早すぎないの?
それとも、これまでが遅刻だったの?と思い、
彼に尋ねてみると、「今日は特別早かっただけで、明日からはもう少し
遅いと思います」という内容の返事が返ってきました。

彼は昨日のスピーチでルールが守らなければ罰を与えますと話しました。
その罰は「ごはんを食べさせないこと」です。
さらに厳しい罰は「孤児院から出ていってもらうこと」です。

それもあってか、子ども達は守ります。どちらかと言われれば、私が今まで
してきたことを彼がしてくれているわけで、急に仕事がなくなりました(笑)
これからは彼の指揮がスムーズにまわるように、気づいたことを彼に言って
孤児院内の生活の基本が向上するようにと願います。

明日の朝はどうなのかな?
チョンライさんがいなければ、昨日と変わりなかったしな。
でも、チョンライさんがやる気が出たのは嬉しいな。
経過を見ていこうと思います。


(Reported by TOMIKO)