Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年7月23日土曜日

7月22日(金)道の補修 <船津>

連日の雨で、孤児院の前の道、敷地内の地面はでこぼこにぬかるみ、自転車やオートバイで通学する子どもたちは大変です。



今朝は、久しぶりにいいお天気になりそうな空の様子。子どもたちと水溜りに土を運んで、道の補修作業を行いました。



















土を掘り、米袋で作った簡易タンカに土をのせてひたすら運んでは均す。まるで実習ファームの穴掘りのようです。

初めは、年長の男の子たちと作業を開始。しばらくすると小さい子どもたちが数人手伝いにきました。
ところが、しばらくすると子どもは土を運びにいったまま戻ってきません。あらら・・・道具が置き去りに。

「よくあること。よくあること」と自然に思えるようになりました。いたずらも遊ぶのも大好きな子どもたちに、いちいち腹をたてていたら身がもちません。
子どもをみつけたら「途中で遊んだら、次は手伝わせないから」と伝えます。それで、次にやってもやらなくても子どもたち自身が決めることというスタンスで。

ここに来る前に、セアロ・亜弥迦さんから「手伝いたい子ども、真剣にやる子にだけにさせればいい。とにかく自分がやってその背中を見せるだけ。1人でやればいい」とご助言を頂きました。
実際にここへ来てみて、そのおっしゃっている意味がよく分かりました。おかげで、「自分はどうなの?」と自分の言動をかえりみることができます。そして、これは日本にいて何をしていても同じということを痛感しています。腹が立つのは、相手に求めるこうでないと駄目という自分の意識のせい。


午後は、敷地内にスタッフの方と学生が建設された宿舎が完成したので掃除を行いました。外見は完成しましたが、中に入ると塗料が床やドア、壁にべっとり。土やベッドの木屑もいっぱい・・・掃除のしがいがある状況です。

スンタンさんに手伝うように言われた子が、初めは一緒に作業していました。が、これもまた1時間もするといなくなってしまいました。しばらくすると帰ってきましたが、「もういいですよ。後は1人で大丈夫です」と伝えました。
この頃になって、私も朝の土運びの肉体の疲れが出てきました。「絶対今日中にやりきる!今日はこの宿舎で寝かせてもらう!!」暑さでちょっとクラクラしてきます。気合!気合!

外出先から戻られたスンタン先生が見に来られて、手伝いを言っていた子がいないのに気付き「なぜみんないない?なぜKABA子さん1人でするんですか?」と。
「最初は一生懸命手伝ってくれていたのですが、いつのまにか・・・」と私。

スンタン先生は、いつも来られるたびにおっしゃいます。「子どもたちは見ていないとすぐに怠けます。よく見ていてください。」
20人もいる子どもたちをずっと見ているのは難しいです。そして見ている時だけ頑張る子もいます。

でも一緒に暮らしていると、自分が最初はまったく気付いていなかった子が、1人で片付けものをしたり、他の子の洗濯を手伝ったりしている姿をたまたま見かけます。そっと気付かないように近づいて「何やってるの~」というと子どもはにっこり。

夕方になって学校から戻った子が、荷物を運んでいると「私」「私」と元気に最後の荷物運びを手伝ってくれました。「助かりました~。」おかげさまで、毎日いろいろなことが目白しです。

なんとか今夜から、学生達が作ってくれた2段ベッドで眠れます。









ありがとうございます。

(reported by KABAKO)