Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年7月16日土曜日

7月15日(金)新しいノート <船津>

PCO孤児院での滞在が始まり10日になります。カンボジアは、仏教の戒律日にあたるそうで、この孤児院を運営されているスンタン先生も今日はお寺にお参りに行かれたようです。

カンボジアの昔の学校は、お寺の中に建っていることが多く、お坊様のお話をよく聞くことがあったそうです。今の学校は、お寺の外に建てられているので、そういう機会も少なくなっているとのこと。子どもたちも時々お寺に連れていっているとおっしゃっていました。

今日は、孤児院の中の仏様にお線香とお供えをし、お参りをさせて頂きました。子どもたちも、毎朝起きてすぐ、食事を頂く前と頂いた後、寝る前に仏様にご挨拶をしています。そして、日本からの支援物資の文具やタオルなどが配られた時も、必ず仏様とセアロのお写真にお礼をしてから使っています。

ここでの今の生活は、5時に起床し、身支度を整え、掃除、自習の後、午前中に2時間、午後2時間、夜に1時間の合計5時間の日本語授業を行っています。子どもたちは、月曜から土曜日まで、午前か午後のどちらかに学校に出かけていましたが、もうすぐ夏休みに入ります。

カンボジアの夏休みは長く、中高校生で約3ヶ月、小学生も2ヶ月の休みがあります。夏休みに入っている子どもは、1日5時間の日本語授業にフルに参加しています。今日は、子どもたちに授業で使用するために日本から持参させて頂いた新しいノートを配らせて頂きました。

小学校低学年の子どもたちには、算数のノート。大きなマス目なので、数字と、ひらがなの書き方練習をしています。小学校高学年から中学生の子どもたちには、社会のノートを配りました。社会のノートは、絵日記が書けるようになっています。授業で勉強した「動詞」を使って、今日学校でやったことを書く練習をしました。

新しいノートを手渡すと、みんな自ら仏様の前に行き、ノートを捧げ三礼をして(感謝を表して)新しいノートをとってもうれしそうに使っていました。

小学生の男の子の1人は、夜の授業の後にも、よっぽど新しいノートが嬉しかったようで、ずっと自習をしていました。

子どもたちは、複雑な形で出来ているクメール語(カンボジア語)を書き慣れているので、ホワイトボードに書いた日本語の文字を、真似て書くのがとても上手です。
まだ未就学で、初めて日本語を習う子どもが2名います。その子たちも一生懸命ノートをとって「あいうえお」を覚える練習をしています。まだ、日本語を書き始めて一週間ですが、なかなか綺麗な文字です。

滞在はあと45日間と限られた時間。スポンジのように、どんどん新しいことを吸収する子どもたち。明日も自分の実力で精一杯の授業をさせて頂きたいと思います。

(reported by KABAKO)