Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年7月4日月曜日

2011年7・8月滞在支援スタート

昨年の5~8月、そして10月に実施した、孤児院滞在支援に引き続き、今年も滞在支援を継続!ハートスペースボランティア拠点から、2名のボランティア(大山/船津)が2ヶ月間、PCO孤児院に滞在します。

昨年の調査滞在(5~8月)、そして、スリランカ研修に参加すべく、その事前準備のための3週間(10月)支援の経験を活かし、「子ども達の手本となる」ことを課題に2名そろって2ヶ月滞在します。

これまでの滞在支援で、子ども達と同じ屋根の下、同じ環境で寝食ともにした経験からの収穫は、次の3つでした。

①孤児院の子ども達、そして大人(スタッフ)の日常や生活状況のを肌身で感じながら把握できたこと。
②問題点や改善策を並べているうちに、相手の立場ならどうか、教えたいこと、治すべきことは果たして自分達はできているのか、という気付きがあったこと。
③スリランカ研修に代表2名が参加するも、3ヶ月の予定が2週間でギブアップしてしまったことにより、心の教育の大切さや、代表者の厳しくとも正しいリーダーシップの重要性が明確になったこと


これらの学びを生かし、一番大事なことだと私達が考えたのは、教える側、支援する側、大人が、正しい手本を示せることです。生活水準は異なれど、これまでの習慣を変えていくことは子どもであれ、大人であれ簡単なことではありません。新しく習慣付けていくことも、また時間のかかることです。

相手をどうこうしようとする前に、なぜ私達はそこを改善したいのか、こういう風に生活したほうが、気持ちいいね、病気もしないね、ということを見せることがまずできなければ、相手の関心も生むことはないし、関心がなければ、学び取ることも難しいと思います。

まずは、ボランティアの生活環境づくりに取り組みます。これまでは、シラミと、下痢と、虫と戦いながら(?!)の孤児院サバイバル滞在でしたが、支援活動の中で協働ワークの一つとして、レンガ造りの小屋や家具作りを行い、ボランティアの滞在環境を整えながら、そこで、質素ながらも清潔で整理整頓がなされ、衛生的な空間を見本として作っていくことです。

そして、子ども達にスケジュールや時間管理を押し付けるのでもなく、自分たちが自分達の業務のスケジュールや日課、秩序ある生活の基盤を作り、その中で生活するリズムをつくり子ども達にみてもらうことを目標にします。

一見自分たちの心地よさを追及するだけに終わりそうに見えるかもしれませんが、自由気ままに生活してよい日本での暮らしに慣れていると、子どもの頃経験した合宿共同生活が毎日続くようなものですから、簡単ではありません。スリランカの3ヶ月研修を経験しているボランティアですから、なんとか早い時期にそれを整え、授業準備や日本との連絡・報告業務がゆとりをもって出来るように努力します。

どんな滞在になるか、こうご期待!!