Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年7月17日日曜日

7月16日(土)大切なこと <船津>

毎日子どもたちに、日本語の授業と掃除、洗濯、手洗いなどの衛生面を伝えさせて頂いています。昨夜は、スンタン先生から子どもたちに久しぶりに話があったこともあり、今朝は掃除に気合いが入っているように見えました。毎朝、起床時間の5時に起きれない年長者2名も、今日はしっかり起きてきて挨拶をし、掃除をしていました。

ところが、朝食後授業を始めようとすると机や床にご飯粒が落ちたままになっています。「ご飯のあとの掃除はしましたか?」と尋ねると、「はい。しました」の答え。。明らかにしていない。。私も掃除のチェックが出来ていなかったことを深く反省。
「この汚れている教室では、日本語の授業は始められません。まずは掃除をします。」と言って掃除を始めてもしばらく子どもたちは呆然として「なんで授業が始まらないの?」といった様子。

自分の伝え方、やってみせるということがまだまだ足りないのだと思いました。言葉の壁はありますが、それ以上に大切なことが伝えきれていない。。
勘のいい小学生の男の子2人がほうきを持って「私」「私」と手伝いに来ました。

昨日年長者の子たちと「小さい子どもたちには自分達が掃除などやってる姿を見せて行きましょう」と話をしたばかり。朝起きてきた気合いは何だったのかと。。。

掃除が終わり、きれいになった教室で授業を始める前に、自分を戒めるためにもう一回。
「掃除や身の回りをきれいにすることは、日本語の授業以前にもっと大切なことです。セアロやスンタン先生が来られた時、誰かが見ているときばかり頑張ってきれいにしても意味がない。自分の心は知っています。そして、セアロはいつも見ておられます。」

PCO孤児院の教室には、セアロのお写真、そしてスリランカ研修の写真が飾ってあります。初めてここに滞在させて頂いている私にとっても、大きな心の支えになっています。
子どもたちに伝えさせていただいている言葉は、全部自分のための言葉だとつくづく感じます。

焦らずに、一歩ずつ、一つずつ。
ちょうどカンボジアから日本に帰国したメンバーからのメッセージにその言葉が書いてありました。日本とカンボジアで離れていても、必要な時に大切なことをいつも思いださせてくれて、サポートをくださる仲間たち。
七転び八起きのような毎日ですが、スリランカ研修で教えて頂いた「だるま落とし」にならないように、一歩ずつ積み上げていきたいと思います。

子どもたちは、きつく叱っても、また次の瞬間には純粋な目で見てくれます。本当に大切なことに気付かせてもらっているのは私のほうです。本当にありがとうと心の中で子ども達に感謝。



明日は日曜日。土曜日の夜は、心なしかみんなのテンションが高い気がします。全員が揃うので先週に引き続き、気合いを入れて「大掃除」をします。
晴れたらいいな!!

(reported by KABAKO)