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先週半ばから、孤児院の近くの土地を借りて、
もう一つ、魚の養殖池を作っていると聞いていたが、
昨日夕方、案内してもらう機会があった。
私はずっと、孤児院内の実験池のように穴を掘っている
とばかり思い込んでいたが、ナント、池はもとから
そこにあって、養殖用として使うための清掃や、
水位調節、消毒、柵作りなど行なっていたという。
なるほど、池の周りには等間隔で棒が立てられ、
警備小屋の木枠も作製途中であった。
池の周りには、つい最近まで耕した後もあり、土も
孤児院よりよいという。
そして、となりには、さらにもう一つの小さめの池!
もう日が落ちて薄暗くなってきたというのに、
子どもたちが大はしゃぎで水遊びに興じている。
そうか〜
だから、先週の午後から、男の子がいっせいに池に
向かっていたわけだ!!
お目当ては池掘りではなかったのだ。。
ということで、土曜日にほぼ完成と聞いていた作業も、
あれから引き続き、スンタン先生の車も物資運びに
出動を続け、今日もまだ作業は続いている。
引き上げられた枯れ枝や水草の大きな束を見ると、
炎天下で、さぞ重労働だったろう、しかし、それも
もろともせず、みんな水浸しで黙々と作業をしていた
ことが、容易に推察できた。
案内してくれたラッタナさんが、ほとんど山らしい
山のない地平線に1つ、三角の山を指差して、
頂上にお寺があると教えてくれた。
この地を治めた偉大な王の時代から、わずかに
見えるこの仏塔の影を人々は拠り所としたのだろうか。
そう思うと、ふと心の緊張が解けるようだった。
増田
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