ここへ来てちょうど3週間。
孤児院の毎日は、朝5時起床、夜9時就寝、遅くとも
10時には電気が消える。テレビのない生活は、
夜明け前から始まり、夜は遊び(働き)疲れたら、
早々と、さあ、もう寝ようか、というムードに。
ぐずぐすと遅くまでPCに向かっていようものなら、
あっという間に足や手は虫の餌食になってしまう。
私たちは、女の子の部屋にスペースをいただき、
板を張り合わせただけだが、ベッドを用意してもらい、
日本から持ってきたキャンプ用のクッションシートを
敷いて、子どもたちと同じ部屋に眠る。
子どもたち用にも何台かベッドはあるが、
多くの子は、板の間か、タイル敷きの床にゴザを
敷いて、蚊帳をつって寝ている。
部屋にある調度品は、服を置く棚が1か2台、
そして毛布や蚊帳を入れるダンボールか物入れとゴザ、
かばんをかけるフックが4〜5個つけられている程度だ。
服が突っ込んであるだけの棚をみて、最初はやはり
悲しくに思ったこともあるが、部屋を見渡せば、
なんと物の少ない暮らしであろう。
清潔な暮らしも、掃除や整理整頓とも無縁だった
日々を、これからどうやって取り戻していけるか。。
子どもたちが登校してしばし静寂の訪れた部屋で、
ひとりふつふつと思いを巡らせる毎日でもある。
増田
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