Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2010年7月23日金曜日

7月23日(金) 

カンボジア・タイム? <増田>



その土地の時間の流れをよく、○○タイムと
あらわすことがあるが、ここもまさに、
カンボジア・タイム、PCOタイム、と名づけたくなる
ゆったりした時間が過ぎていく。

南の国特有ののんびりムードに包まれていると、
これもまた彼らのおおらかさの土台なのかと、
ボジティブに思ってしまうこともあるが、
日本人の私には、だらだらムードと感じてしまう
ことの方が…、やっぱり、多い、かな。。

すべてが、だいたいの感覚で進んでいて、
時間の約束は、前後30分くらい幅を持たせた方が
こちらがイライラしなくてすむ。午後の個別学習
にいたっては、約束の時間に現れたことがない。。

私が来た直後は、時計もなく、どうしてないのか、
疑問に思ったが、すぐに壊してしまう、という。

そう、物を大切に扱う、丁寧に長く使う、という
習慣が、ここには、まだ根付いていない。

服が風に飛ばされて、土にまみれても、気にしない。
有刺鉄線に干して穴でも開いたら、とは思わない。
ちょうど引っかかって都合いい、と思っているかも
しれない。だから、洗濯ばさみは、ない。
ノートはその辺によく落ちていて、誰のノートでも、
必要ならびりっと1ページやぶって、自分のメモに使う。
でも、誰も気にしない…

そんなことが立て続けにあると、さすがに、
「これでいいのかあああ!!!」と
孤児院の中心で愚痴を叫びたくなるが、ふと部屋を
吹き抜ける風に我に返って、再びほうきを手にする
毎日である。

それでも、学校へ行く時間は気にしているようで、
時計を持っている私たちに、子どもたちはよく時間を
聞きに来た。

スンタン先生の理解も得て、先週、念願の時計が来た!
真新しい丸い壁掛け時計が、子どもたちを見守る
ようになって1週間。私に時間を聞いてくる子どもは
さすがに居なくなった。

時間にしばられ、追われる日本人をいいとは思わない
けれど、自由には必ず責任がセットになっている。
それを、自分の人生時計のどこかにセットしてくれる
ことを願いながら、今日もほうきとちりとりを持つ
のであった。

増田

+++++