Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年8月17日水曜日

8月16日(火)納豆作りⅡ <船津>

えひめAIで孤児院のトイレや台所の掃除をしていると、子どもたちは「えひめ。えひめ」といってじっと見ています。

私がえひめAIを使っていると、何度かえひめAI作りに挑戦したことのある年長のチョンライさんが話かけてきました。
「えひめAIの作り方はわかりますが、納豆が難しいです」
「何が難しいですか?」と聞くと「アリに食べられたり、虫がきたり、雨の日はできません」とチョンライさん。

お湯での保温せず、直射日光にあてて温めて作っていたとのこと。たしかにそれでは、雨の日は難しいですね。前回、私が納豆を作るときに、スンタン先生たちに「雨が降りそうですが大丈夫ですか?」と聞かれた意味が今わかりました。本当に鈍くてすみません。。

それでは、明日一緒に作りましょう!興味深くえひめAIの匂いを嗅いでいた年長の女の子シナーさんと3人で作ることに。

豆を煮ている間に、バナナ葉っぱの準備。「納豆は菌でできること。手や包丁、机には雑菌がいっぱい。きれいにしてやらないと失敗してしまう」と話をしました。まずは、手を洗い、アルコールで消毒。

「次は、バナナの葉を洗います」と言うと、「洗ったらだめです」とチョンライさん。
たしかに前回、作り方をお伝えたした時期は、日本でもバナナの葉を煮沸消毒をしてませんでした。今回情報を更新させて頂きました。

私がぐらぐら煮立ったお湯に葉っぱをつけると、チョンライさんは「あ!あ!大丈夫ですか?」と不安げ表情。以前作った時は、葉をタオルで拭き、水でぬらさないよう気をつけながら、かまどの湯気で葉っぱを柔らかくして包んでいたそうです。

「熱湯消毒は、雑菌を殺してくれます。納豆菌は100度でも死なないそうです。実験をするときは、使うスプーンや瓶も熱湯で消毒すると、アルコールがなくてもきれいになります。」
「ふきんや手ふきを洗う時、鍋で熱湯消毒して使うのもいいです。赤ちゃんがミルクを飲む瓶を熱湯消毒します」と伝えると、「スンタン先生も赤ちゃんのものにお湯を使われています」と思い出したような、シナーさんとチョンライさん。なぜ熱湯消毒するのか。赤ちゃんの哺乳瓶が繋がったようです。


豆を包んでいると子どもたちが近づいてきて、何か自分もやりたいとたくさんの手が出ます。
「洗ってない手で触ってはいけません。今回は、チョンライさんとシナーさんと作るので、見ていてください」子どもたちも興味津々でどんどん集まってきます。

今回は3種類の葉っぱに包み、瓶で保温して仕込みは終了。うまくできますように!

(reported by KABAKO)