Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年8月18日木曜日

8月17日(水)実習ファームへ <船津>

今日は、実習ファームに行かせて頂きました。実習ファームを訪れるのは2回目。昨年の10月以来です。池が大きくなっているとお話を聞いていたので、実際に見るのがとても楽しみでした。


実習ファームが近づくにつれ、なんか以前と光景が違うような、もっと木が茂っている道を通ったような記憶がよみがえります。

さらに進むと、どんどん道が悪くなり、スンタン先生の顔が厳しくなります。ついにタイヤが泥にはまって、動かなくなりました。荷台に乗っていた子どもたちも降りて、車を後ろからみんなで押します。力を合わせ一生懸命押しますが、タイヤは完全にはまって動きません。

タイヤの回りの土を、スコップで堀り、枝を拾ってきて溝を埋めました。もう一度「モイ。ピー。バイ」皆で力を込めて押します。1回目、脱出成功!

さらに進むと、もっと道はなくなり水が道幅いっぱいにたまっています。
途中、3回ほどタイヤがはまり、さすがのスンタンさんも引き返すことを考えられていましたが。。今日の日を楽しみにしていた子どもたち。タイヤがはまるたびに車から飛び降りて、枝を拾ってきます。



子どもたちの頑張りで、なんとか実習ファームの門の入り口が見えました。
到着後、スンタン先生がとても残念そうにおっしゃいます。
「カンボジアは、一部の力のある人たちによって、どんどん木が切られています。だから道がなくなってしまった。このままでは、ここに来ることが難しくなってしまう」と・・・



マンゴーなどの木を植えるために、実習ファームへ行く道に今まであった自然林が、伐採されてしまったようです。小さいマンゴーの苗がもうすでに植えられているところもありました。


実習ファームの中に入り、池をのぞき込むと、その大きさにびっくり!!!聞いていたとおり、水が膝下までたまっていて本物の池になっていました。下に下りるために、土で階段まで出来ていました。

みんなの汗の結晶。人と人の力が合わさり、こつこつやればこんな大きな穴になるんですね。いや~もう本当に感動しました。


私も子どもたちと一緒に土運びをさせて頂きました。一歩一歩踏みしめる、裸足で感じる土の感触。炎天下の直射日光。まさに『カンボジア・ダイレクトアクションツアー名物の池ほり体験』を久しぶりにしっかり味わいました。

だんだん子どもたちも疲れが見え、日陰で休む子もちらほら。米袋のタンカを運ぶ人が1人2人とリタイアしていきます。「土を5回運んだら休憩。ほらタンカ持って。運ぶ」スンタン先生から子どもたちへゲキが飛びます。

「かばこさん今何回ですか?休み?頭あつくないですか?大丈夫?」子どもたちに聞かれますが、「何回目かわかりません。でも休まなくても全然大丈夫です!」


これまで、セアロ、亜弥迦さん、そしてここで働いて汗を流されたみなさん、子どもたちのエネルギーが集まっているからでしょうか。いっこうに疲れません。休むのがもったいないくらいでした。

まだ私一人やり足らないかんじでしたが、子どもたちは満足そうでした。雨が降ると帰れなくなるので、昼食を頂き、すぐに孤児院に戻ることになりました。

バナナの木も、マンゴーの木も大きくなっていました。最高の青空の下、本当にすがすがしく気持ちがよかったです。

ありがとうございました。

滞在もあと一週間。
ラストスパートです!

(reported by KABAKO)