Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年8月27日土曜日

8月25日(木)光 <船津>

7月5日から始まったPCO孤児院滞在も最後の日になりました。
50日間のここでの生活。
「生活環境、言動の手本となること」を最優先の課題として頂きました。毎日、特別変わったことをするわけでもなく、自分自身の日常の生活をきちんとすることを目標に暮らす日々。

「いったい特別なことって何だろう?」
今思うと、子どもたちと過ごす、一日一日その一瞬一瞬がすべて私にとって特別。今までの人生で、自分自身のことをこんなにかえりみたことはなかったです。

子どもたちの言動が、すべて鏡のように見えていました。子どもたちの心はまっすぐです。自分自身の一生懸命な心が緩むと、すべてそれは子どもたちの行動に表れます。

例えば、掃除、洗濯にしても毎日同じことを繰り返しているようで、同じことって何一つないこと。同じと決めるのは自分の心。1分でも早くできるように工夫したり、少しでも昨日よりきれいに出来る方法を考えたり・・・
常に改善しようという意識があれば、同じことというものは存在しないのだということに、気付かせて頂きました。

自分の生活、人生をどう楽しんで生きるかは、全部自分の心次第。頭では分かっていても、なかなか日本でそれが出来ない自分。常に自分や周りの人をジャッジして、人と比べたり、心穏やかに日々を暮らすということは難しいことのように思っていました。

この滞在50日間も、実際には感情の揺れがあったり、体がしんどくなったり色々なことがありました。でも、ふっとしたときに今までの自分も、今の自分も受け入れられる瞬間。自分の実力の範囲の「心穏やか」ですが、ほんの少しだけじんわりと、でも確実に心で感じさせて頂きました。

今日は、午前中に荷物の最後の片付けと掃除、日本へ持ち帰らせて頂くレモングラスの選別を行いました。












それから、お昼に子どもたちへお話をさせて頂き、みんなで記念写真を撮って頂きました。


必要以上に子どもたちとくっつくこともなく、小さい子どもたちの手を握ることもありませんでした。今の私の実力では、この距離が本当によかったと思います。

出発の時、車に乗ると子どもたちは門の両脇に立って待っていてくれました。そして、「さようなら」ではなく「いってらっしゃい」とまぶしい笑顔で手を振ってくれました。
私も笑顔で「いってきます!」
また、ここへ戻って来させて頂きたいと心から思いました。

「光」クメール語で「レスマイ」
子どもたちの光を見つけることは、自分の心の中にある光を感じること。


本当にこの2ヶ月間、貴重な体験をさせて頂きました。




セアロ、亜弥迦様、日本からサポートしてくださったみなさま、現地のサポーターのみなさま、この滞在支援へご尽力くださったみなさまへ心より感謝申し上げます。
PCO孤児院のスンタン先生とスタッフのみなさま。そして子どもたち。
本当にありがとうございました。

(reported by KABAKO)