Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年8月6日土曜日

8月4日(木)えひめAI2,5 <船津>

1日に仕込んでいた納豆が、昨日完成。日本とカンボジアの大豆を使って、古いバナナの葉と新しいバナナの葉の4種類の納豆を作りました。4種類とも、見た目、匂い、味が違いました。日本の大豆を使って、古いバナナの葉で包んだものが、一番粘りもあり納豆の匂いがしました。







4種類とも発酵はしている様子なので、4種類のえひめAIを作ってみることにしました。ヨーグルトを買いに行き、えひめAIの仕込みを行いました。








えひめAIは菌の力で水質改善や土壌改良を行うもので、愛媛県で開発されました。スリランカの研修中も掃除や洗濯、排水溝やトイレに流して実験し、その効果を体感させていただきました。また、生ゴミの処理、堆肥作りなど様々な利用方法があります。農業での利用や衛生状態の向上に役立つものです。

材料は、納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖、水とシンプルです。材料を混ぜ合わせ、35℃で一週間保温します。
ドライイーストは、カンボジアのスーパーでも見かけましたが、今回は日本から持参したものを使用しました。保温機には、納豆作り同様、蓋付きのポリバケツを利用しています。



ここPCO孤児院でも、前任の日本人滞在ボランティアがえひめAIの作っています。その後、孤児院の農業担当のスタッフの方と年長の男の子が、納豆、えひめAI作りを自分達で何度か行われているそうです。スンタン先生も、「前回の作ってから少し間があいてしまいましたが、これから是非作ってこの孤児院で使っていきたい」と意欲満々です。

今回の1次培養。これがうまくいくと2次培養もやってみたいと思います。これから出来上がりまでの1週間、発酵の様子を見守っていきます。

教えて頂いた知識や体験を継続して生かすこと。そして、自分なりに工夫してまずはやってみること。私自身の課題です。日本では、このえひめAIの力で海が再生され、今では町中で使われているそうです。1人の人のあきらめない心。継続していく力。そこからすべてが始まるんですね。

えひめAIのお湯をかえながら、「あきらめない・・」と一人言。本当に目に見えない力ってすごいですね。自分にあきらめないで毎日を過ごしたいものです。

(reported by KABAKO)