Cambodia 孤児院支援*現地レポート*自立人道支援プロジェクト

カンボジアのPCO孤児院★現地滞在のボランティアスタッフのレポートブログ*(2010年5月~)


2011年8月9日火曜日

8月8日(月)泥と汗にまみれて <船津>

孤児院前の道に橋をかける連日の作業。いつもは元気な子どもたちの表情にも少し疲れが見えていました。

今日は今までで一番の力仕事の日。さすがにここは大人の方の力が必要です。村の人たちが手伝いに参加。用水を流すためのコンクリートの筒を水の中に沈めて、周りを土とレンガ埋めるそうです。
一切機械を使わず、全て人間の手でするのには驚きます。使う道具は、スコップ2本、くわ2本。一輪車もなく、米袋に竹を通しただけのタンカ、木の棒。それだけです。
ちなみにこの作業。機械を借りると50ドルかかるそうです。「機械の力より、人間の手でやった方がきれいに連結できる」とスンタン先生。人間の手ってすごいですよね。力を合わせるとますます、すごい。。












大人の人たちがされた連結作業の後は、子どもたちの出番。スコップとくわでタンカに土をのせ、ひたすら用水に沈める作業。
「村の会合で使う写真が必要なので、写真だけとって下さい。かばこさんは、汚れるので作業は手伝わないでいいです。孤児院に戻って小さい子どもたちを見て休んでいてください」とスンタン先生。

タンカの数は6つもあります。明らかに子どもだけでは人手が足りていない様子。今日は、男の子だけでは人手が足りず、女の子2人も作業を手伝っています。ここで帰るわけにはいきません。技術はありませんが、力と体力は少々自信があります。
「汚れても平気なので、よかったら私にも手伝わせてください。」


男の子たちも「え~。大丈夫?」という表情。「雨が降る前に土運びがんばりましょう」
近所に住む若い女性とペアになり、土運び開始。みんなはクメール語で会話しています。私一人日本語で話しをすると、子どもたちも日本語で会話しながら作業をするようになりました。
「雨が降る前に早く早く」と言うと、みんな「早く。早く」と言います。「早く。早く」が掛け声になりました。



昼食後も休憩を取らず作業をしているだけに、しばらくすると皆に疲れが出てきました。スンタン先生も年長の男の子と買い物に行かれ、子どもたちの速度が落ちます。ぼ~と立ち尽くしている子も。。
スコップ担当の男の子とチェンジしました。これまた、男の子たちが「大丈夫?」という表情。サンダルなんて履いていられないので、裸足になって無我夢中で働きました。

「かばこさん重くないですか?大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。仕事は楽しいです。」
自然に口から出た言葉に自分自身がびっくりしました。心から本当に素直に出た言葉でした。「本当に楽しい。」

日中は晴れていましたが、夕方から激しいスコール。コンクリートを被せる作業は明日に持ち越しになりました。

夜8時からの授業では、作業をしていた男の子達の半数は寝てしまっていました。そこで、授業をお休みにしようかと思ったら、「私勉強したいです。朝と昼勉強していません」と4人の希望者。まだ、小学生の男の子たち。さすがに疲れが出て目がトロンとしていましたが、しっかり最後まで勉強しました。

明日もがんばりましょうね!!子どもたちの前では強がっていましたが、実は私も手が肩までしかあがりません。今夜は泥のように爆睡しそうです。

(reported by KABAKO)